起業とWebマーケティングがとても参考になる「GILT」を読んで

高級ブランドのサンプルセールを行うGILT。

ビジネスモデルはGrouponなどのフラッシュマーケティングを使った物ですが、高級ブランドというニッチ市場をITを使って参入しているところは素晴らしいビジネスモデルですし、ニッチでもさすがアメリカ。市場が大きい。 

私も現在は高級品マーケットで仕事をしている為、マーケティングの考え方や具体的なHow toの部分も含めて非常に参考になりました。

成功の鍵は「枯渇感」 

「枯渇感」を演出して、買わせている訳ですが、ネット通販というと商品を並べて、「はいどうぞ」というサイトが多い中”仕掛け”で売るという考えはそれまで無かったのでは無いでしょうか。

人間が本来持っている本能「希少価値が高いと欲しくなる」をうまく利用しています。

日本にも進出はしているけど

現在GILTは日本にも進出しています。上場していないので細かい日本での数字はわかりませんでしたが、仕入れに苦労しているのでしょうか？最近ではレストランなども販売していてGrouponやシェアリーなどとちょっとかぶるようになってきてしまっているので、差別化されてない面白くないサイトにもなってる感じは否めないです。

この手の高級品マーケットは供給者が非常に少ないので、商品が限られてしまい、レストランなど物からサービスに移っていくのはある意味仕方ないのかもしれません。

読み物としても面白い

ハーバード卒の２人のファッション大好きな仲間がどうやって起業して、どうやってユーザーを集めて、どうやってビジネスを拡大したかというのは物語としても面白いですし、今のネットマーケティングの断片をのぞく事ができて、ネット通販業界で働いていない人にもわかりやく書いてあるので読み物としても面白いのではないかと思います。

バイラルマーケティングを学べる

ギルトグループがサービスインするまでと、その後に実際に行ったバイラルマーケティングが結構細かく記述されています。

日本人はちょっとアメリカ人ほどオープンではないのでここまで口コミによる伝染は難しいのではないかと思いますが、とても参考になります。

アメリカならではの女性の起業家物語

また女性が主役で日本ではおそらく考えられないでしょうが、アメリカならではのビジネスの前では性別は平等というのが今の日本に足りないことは明白でその点についても日本人は学べることができるかと思います。

そして女性向けビジネスの展開はやはり女性の感性がとても大切なんです。

GILT(ギルト)――ITとファッションで世界を変える私たちの起業ストーリー