報酬はやる気を奪う
「ごほうび」をあげる事はやる気を奪う事を知っておくべき
子供に勉強をさせたい。そんな時に「勉強したらお菓子買ってあげるよ」などついついご褒美を餌に勉強をやらせようとしてしまうのではないでしょうか?
実はこれ30年以上前から心理学の研究で反対の効果をもたらすとわかっています。
スタンフォード大学の研究によると
1973年スタンフォード大学の心理学者であるマーク・レッパーの実験が有名です。
子供をA、Bの2つのグループに分けて絵を描かせます。
Aグループには「良くかけた子には金メダルがもらえる」と言い、Bグループには金メダルがもらえる事は言いませんでした。
感の鋭い人はわかると思いますが、結果はBグループの方が熱心に絵を描きました。
被験者を変えて同じ実験を何度しても同じ結果になったそうです。
遊びが仕事に変わる
なぜでしょうか?
Aグループの子供達は「大人はいつも嫌な事をさせるときご褒美の話をする」と子供達はわかっている為、「だから絵を描くのは嫌な事なんだ」と感じてしまうということです。
つまりこれは本来遊びであるお絵描きが仕事になってしまうということが言えます。
人のやる気を起こさせる時は何をしたら良いのか?
あきらかにもらえるということがわからないようにサプライズな小さなプレゼントをすることによって行動が強化されます。
これは物であっても良いし、言葉であっても良いです。
ちょっとした小さなプレゼントで良いでしょう。
もっと良いのは褒めることばをかける事です。
特にプロセスに対して子供を褒める事は有効であると他の実験でも結果が出ています。
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