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自転車、ファション、ガジェット、たまに仕事のまじめな話。

世の中お金じゃないと思っている人へ映画『I AM』(iTunesレンタル)を観て

【映画】『I AM(アイアム 世界を変える力』

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「エースベンチュラ」「ナッティプロフェッサー」「ライアーライアー」などヒット映画を作ってきた映画監督トム・シャドヤックのドキュメンタリー映画。

数々のヒット映画を残してきて、超リッチになった彼がある日、自転車事故を起こし富と欲に満ちた自分の人生を振り返ると「なんか違う」と思いはじめた。

そして、世界の問題が何に起因しているのかを、哲学者、科学者、作家、宗教家などにインタビューをして行き、自分なりの答えを見つけ出す旅に出た。

というリッチな人が急にその人生はつまらないと180度転換するという何処かで聞いたような話だね・・・。

 

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このヒッピーみたいなおっちゃんがトム・シャドヤック

 

今回良かったと思ったのは大きく2つ

一つは’’映画’’であったこと。もう一つは完全ではないもののそれなりに根拠となり得る裏付けを取っていったこと。

もちろん彼は映画監督が仕事なので、自分の仕事を手段にして今回の問題に取り組んでいる訳で学者ではないので根拠は完璧ではない。

しかし、言いたい事はわかるし、今の時代に非常にホットなテーマであったことと、9.11以来、物で計る価値観というのは少し崩れかけて来た事は確かだ。

最近のボストンのテロ事件にしても本質的な問題は「持つ者、持たざる者」ということが根底にあるように感じ、これが今のアメリカの膿になっている事はだれも否定しないのではないかと思う。

特に富と権力にまみれたハリウッドで生きてきた彼にとってはそのテーマというのは人よりも大きく自身の中に感じとったことなのだと思う。

 

映画であった事

映像で見ることは共感する部分があれば文章よりも強く心に残る。

ドキュメンタリーにありがちな見るに耐えられない画質の物や見ていてあくび出るような展開では無く、やはりそこはヒット作品メーカーだけあって綺麗で心に残る映像とコメディ監督(?)らしいユーモアを交えながら見ていて飽きないストーリー展開で最終的には彼の言いたかった事を’’伝えられた’’。

根拠がある事

ストーリーの展開は彼の疑問に対して、その道のプロフェッショナル達(哲学者、科学者、作家等々)にインタヴューをしてゆき彼なりの答えにたどり着いていくという物で、そのインタヴューの実例やデータなどは見ている者になるほどと思わせるものであった。

 

大きなテーマは人間のDNAレベルで持ってる本能

大きなテーマは今戦争、貧困、饑餓などだれもが良しと思わない悪いことが世界中でおき、それが拡大していること。

今の科学を持ってしても100年前と同じ事を人間がしていること。

これらを起こしている根本的な問題と本来人間がDNAレベルで持っているそれらと反対の行動が何故できないのか?

ということで答えは見ていただくと自分なりの答えと自分は何をしなくてはいけないかということを考えさせられます。

本来人間が持っている強調や協力といった物を見つめ直して、一つでも良いので世の中の為になることをするべきなのでは無いかと感じます。

そして、たまたま「日本」という恵まれた国に産まれた人間は地球に対して個人レベルでも行使できる存在であることを自覚しなくてはいけないと思わされ、初めてiTunesでレンタルした映画だったけど買いたいなと思わせた映画でもあったので自分のなかで何か少し変化しているのかな?なんて思った1本でした。 

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