藤子不二雄とパナソニックPOS
プロジェクトPOS―ある事業部の挑戦
先日Panasonicの自転車をオーダーしたばかりですが、こんな本を見つけました。
なんと!藤子不二雄がパナソニックのオーダー自転車(panasonic order system)の誕生ドキュメントの漫画を描いています!
初版は1989年。
今は絶版になってしまっていますので、古本で探すしかないのですが、今回POSでオーダーしましたのでamazonで古本を買って読んでみました。
当時はアメリカで健康ブームが起きていて、ランニングから自転車へ人気が移行している現象が起きていました。
アメリカで流行したものは後になって大体日本に入ってきますので、自転車部門の事業部長は一大決心をして、横ばいになっていた自転車部門を復活させるべくプロジェクトを発足します。
日本の商習慣上、複雑な流通などの困難が立ちはばかりますが、見事乗り越え、POSがスタートします。
それが今でも引き継がれて事業として成り立っているというのは素晴らしいと思います。
現在のPOSは昔に比べて、フルオーダーもトラック1種類となり、セミオーダーフレームの種類もかなり縮小されてしまいました。
工場のフレームビルダーは現在2人しか残っていなくて、この方たちが定年退職されたら、この事業は無くなるのでしょうか?
今後のパナソニックは電動自転車で食べて行くのは間違いないと思いますが、なんとか存続して良い物を残して欲しいと思います。
マスプロなのに手造りというシステム自体無茶なような気がしますが、それを技術と工夫でやってしまうのは日本の企業の良素晴らしいところだと思います。
存続して欲しいと祈るばかりですが、こればかりは仕方ないのかもしれません。
帯にはこう書かれています。
「ロマンを目標にしたプロジェクトに人は自発的に参加する!」
心に刻まれました。
沢山の人に読んで欲しかったので、いつもお世話になっている自転車屋のカフェへ寄贈してきました。