曖昧なことを相手から聞き出す方法
意識の中の塊を見つけてほぐすことによって気づきを与える。
人間は脳の構造から、ものごとに対して大枠で括ってしまう性質を持っています。
たとえば部下に質問するときは「昨日のセミナーどうだった?」「はいそうですねためになりました」なんてかえってくる事が大半なのではないでしょうか?
「ためになりました」なんてかなり曖昧でどのように為になったのか、これから何に活かせるのか。などちょっと上司としては「そんなこと聞きたいんじゃない」と思ってしまう場面でしょう。
これではこちらも部下が成長したかわからないですし、質問してそれを答える事によって反復での知識の定着や新しい気づきが生まれません。
「チャンクダウン」
コーチングの技術の中に「チャンクアップ」「チャンクダウン」という技術があります。
その中でも「チャンクダウン」という技術を使います。
チャンクというのは「塊」の意味です。
チャンクダウンはこの塊をほぐす技術です。
意識するポイントは2つ
一つはチャンク(塊)を意識する。もう一つは頭の中で視覚化できているかを意識する事
まずはチャンクを意識することですが、相手が話すことの塊はどのぐらいの大きさなのかを考えます。
もう一つの視覚化については自分自信が相手から受けた答えについて実際の場面を想像できるかどうかです。
そして相手も質問に答えている際にそのときの事が思い出せているかが重要です。
まずはセミナーについて、「何人ぐらい参加していたの?」「一番重要だったことは何かな?」もっと崩していく事もできます。
これをお互いに視覚化できているかどうかを意識することが重要です。
コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる
- 作者: 伊藤守
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2002/07/24
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 56回
- この商品を含むブログ (42件) を見る